> 【担当者】 医学部 棚瀬 純男 tanase@gpo.kumamoto-u.ac.jp > ●WWWブラウザがどうやってページを表示するのかのメカニズム。HTMLファイ > ルをそのまま表示するのと,CGI を通して表示するのとの違いの解説。 >まあ結局,情報がやりとりされる様子が「絵的」に表現できればよいのであり, と言うことで、 以下のようなものでどうでしょうか? お絵かきは不得意なので、学生さんの解釈におんぶにだっこです。 -------------- インターネット接続のしくみ(WWWブラウザを例に) インターネットは主に要求に応じて情報を提供するコンピュータ(サーバ)と、情報 を要求する依頼者のコンピュータ(クライアント)、その情報の伝達経路から成って います。 サーバとクライアントが情報を受け渡しするには、双方でその情報を処理するための ソフトウェア(プログラム)が動作している必要があります。 サーバ側では、クライアントからの接続要求を受け付け、情報を送るためのソフトウ ェアが、クライアント側では、サーバに接続を要求し、送られきた情報を利用者が理 解できる形に表示処理するソフトウェアが必要です。 双方のコンピュータがお互いにサーバとクライアントの関係を維持するには、決めら れた約束(手続き)を守る必要があります。この手続きのことをプロトコル (Protocol)と呼びます。 WWWブラウザ・ソフトウェアをクライアント側のコンピュータで起動し、どこかの ホームページを見に行く場合には、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)と呼ばれ るプロトコル使われます。FTP サーバに接続する時には、FTP(File Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコルが使われます。 (このリテラシーテキストもWWWブラウザで表示されていますが、単にファイルを 表示しているだけです。) さて、WWWブラウザを起動し熊本大学のホームページに接続して見ましょう。 ホームページの場所を示す URL(Uniform Resource Locator)は、 http://www.kumamoto-u.ac.jp/ です。 (注:このホームページは CD-ROM の file とする。) 先頭に「http」として接続プロトコルを明記しています。 この URL を、ブラウザの Location 入力欄にタイプし、リターンキーを押します。 (ブックマークから選択してもいいよ。) (注:TARGET=???? で別画面を開くかな?) まず、WWWブラウザは www.kumamoto-u.ac.jp と記されたサーバ名に対応する IP アドレスを参照するためにドメインネームサーバ(注:説明が必要?)に接続し、 133.95.118.159 のアドレスを取得します。 WWWブラウザは、取得した IP アドレス を持つサーバに向けて、「HTTP という手 続きで接続します」と要求を伝送経路に送り出します。この時、クライアントの IP アドレスもサーバに明示されます。 (注:サービスのポート番号に関する説明は省く。伝送経路に関する説明も省く。 MAC アドレスに関する説明もなし。) 要求がサーバに伝わり、サーバ側で HTTP 接続を受け付けるプログラム(HTTPd)が 動作しており、クライアントのコンピュータがアクセスを禁止している IP アドレス の持ち主でない場合、情報取得の要求を受け付けます。 クライアントが特定のページ情報(.html)を指定していない場合には、サーバはサ ーバが指定した Top Page 情報(.html)を、情報を要求した IP アドレスを持つク ライアントに向けて発信します。 まず、伝送されるのは HTML (注:HTML の説明にリンク)で記載されたテキストフ ァイルです。 クライアント側で起動しているWWWブラウザは、送られてきた HTML ファイルを解釈 して画面に表示します。送られてきた HTML ファイル 中にテキスト以外の画像や音 声などの情報を記載した部分があると、WWWブラウザはサーバにその情報の発信を要 求することもあります。 また、サーバがクライアントからの特定の要求に従った HTML ファイルを作成し送り 返すこともあります。(cgi の利用、検索など) 一定時間が経過すると、サーバとクライアント間の擬似的な接続関係は解消され、再 び接続する場合にも HTTP による接続手続きを最初から始める必要があります。 ----------