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6-7 掲示板での犯行予告
 

 「*月*日、##駅を爆破する」というような犯行予告が掲示板などに書き込まれて、大きな騒動に発展することがあります。
 2008年6月に東京の秋葉原で起こった連続殺傷事件では、犯人が犯行に及ぶまでの行動を掲示板に書き込み、予告していました。以来、負の連鎖で掲示板における犯行予告は急増しました。書き込みの動機は、大半が「どんな騒ぎになるか見てみたい」というような興味本位によるものです。予告された場所やその近隣では会社や学校を休みにするなど、大勢に影響が出ます。
 掲示板での犯行予告は非常に大きな迷惑行為であり、偽計もしくは威力業務妨害罪となる場合があります。

(信用毀損及び業務妨害)
第233条
 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

(威力業務妨害)
第234条
 威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。

 最近では、取り締まりを強化するため、書き込んだ本人を追跡できるようになっています。また、Web上の犯行予告を自動的に検出するプログラムも開発されました。

 なお、風説を流布して会社や人の信用を傷つけたり業務を妨害した場合は信用毀損及び業務妨害、大量のスパムメールを流したり自殺をほのめかしたりして業務を妨害した場合は、偽計業務妨害となります。
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