"eラーニングコンテンツ"つまり、情報通信技術(ICT)を活用した学習において利用される学習の対象物、の評価は学習者の理解度の評価、授業改善へ繋がっていることは明らかなように思える。評価に関する手法は様々に提唱されてきているが、その最も標準的なモデルはKirkpatrickによる4段階評価法であろう[1]。Kirkpatrickモデルでは、評価、効果測定を 1.反応(Reaction)、2.学習(Learning)、3.行動(Behavior)、4.結果(Results)の段階分けを行い実施する。どのレベルの(までの)測定を行うかにより、学習活動(研修)の有効性を把握することができる。次の表はKirkpatrickモデルでの評価項目と、それらのデータを収集するための方法を示したものである。
レベル | 評価項目 | データ収集ツール |
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1.反応 | 参加者は教育に対してどのような反応を示したか? | 受講者アンケート |
2.学習 | どのような知識とスキルが身についたか? | 事後テスト パフォーマンステスト |
3.行動 | 参加者はどのように知識とスキルを仕事に生かしたか? | フォローアップ調査 上長アンケート |
4.結果 | 教育は組織と組織の目標にどのような効果をもたらしたか? | 効果測定チェックリスト ROI(Return On Investment)指標 |