ネット上で容認されない情報

本節の目的
過去の事例をもとにネット上で容認されない情報の代表的な例について学習します。

ブログやSNSといったツールは大勢に自分の考えを伝えられる便利なツールである一方、不特定多数の目に触れることから、「何でも好きなことを書いてよい」というわけではありません。著作権法を初めとする法律を遵守するのはもちろんですが、「違法ではないが社会的に容認されない情報」や「物議をかもしやすい情報」があることは知っておく必要があります。

この節では、 過去の事例をもとにネット上で容認されない情報の代表的な例について紹介します。

犯罪予告

匿名の掲示板や日記に「爆破・テロ・殺人」などの犯罪予告を冗談で書き込むとどうなるでしょうか?

「むしゃくしゃしていた」「ふざけてやった」「酒で酔っていた」場合であっても、脅迫罪・業務妨害などの罪で逮捕されます。 また、犯罪予告によって営業停止などの損害を被った相手から損害賠償請求を受けることもあります。

公序良俗に反する情報

ブログなどで書いた個人的なエピソードが公序良俗に反するものであった場合、ネット上の不特定多数から徹底的に糾弾される事態になることがあります。飲酒運転の告白などが代表例です。あるいは、「単なる誤解」であっても理不尽に糾弾されるケースもあり、「物議を醸しやすい発言」は不用意に行わないように注意が必要です。

最も怖いのは、下の事例に挙げたようにこういった情報は「ネット上にいつまでも残る」ことで、将来にわたって禍根を残すことになります。

対策としては、普段から「この発言を実名で行ったらどうなるだろうか?」と考えた上でネット上に書き込むようにしてください。

実名で発言できないことは匿名でも発言してはならない、というのがトラブルを避けるための基本的な原則です。

誹謗中傷

ブログや掲示板では、匿名であるのをいいことに「誹謗中傷」に該当する書き込みが行われることがあります。自分の発言が元で誹謗中傷に発展することもあれば、自分に落ち度がないのにもかかわらず、誹謗中傷が行われることがあります。

ネット上の発言であってもなくても誹謗中傷は「名誉毀損」などの罪に問われる行為です。 「ネット上の発言も面と向かって言ったのと同じ」「ネット上の発言は半永久的に記録される」ことを念頭におき、軽はずみな発言をしないように注意してください。

演習

1. ブログでの誹謗中傷に関して、警察が事件として取り扱った事例について調べてみなさい。
調べた結果を提出する必要はありません。
(参考:『芸人を「人殺し」と中傷』で検索する)

2. インターネットの掲示板やブログなどで発生する「炎上」とは何か?
200字程度で記述し、学生番号b12のファイル名で保存しなさい。 利用するファイル形式は問いません。

3. ブログの炎上対策について調べなさい。
調べた結果を、上記のファイルに追記しなさい。



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最終更新日時: 2015年 02月 16日(月曜日) 11:45