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1-5 活用されるインターネット
1.電子政府
 ネットワークを活用して行政手続きを電子化することによって行政サービスの効率化を図る国や地方自治体の仕組みを、電子政府といいます。電子政府は、政府が策定したe-Japan戦略、e-Japan戦略II、IT新改革戦略のひとつです。24時間ノンストップかつワンストップの行政サービス実現を目標にしています。
 具体的に利用されている電子政府の機能に、住基ネット、オンラインでの電子納税や電子入札、官公庁や自治体の情報を提供するWebサイト、国民が発言できる意見募集サイト(パブリックコメント)、災害時用の緊急通信ネットなどがあげられます。
 データベースを一括管理し情報を共有することで作業を効率化し、メールを用いることで官公庁と国民とのコミュニケーションをスムーズにします。利便性や効率化の反面、個人情報の機密性やWebサーバに対する攻撃に備えたセキュリティの確立が課題となります。

総務省 e-Gov(http://www.e-gov.go.jp/)より
2.e-Learning

 インターネットを用いた教育システム (e-Learning) を使えば、時間と距離の制約がないため、いつでも好きなときに学習できるようになります。
 大学によっては、ネットワークを利用して大学間の交流授業を行ったり、通信制の大学院などでは、インターネット上で授業を展開するところも出てきました。 なかには、コースすべてがオンライン学習というところもあります。

3.モバイルコンピューティング(Mobile Computing)

 ノートパソコンや携帯端末を用いて、出先で、あるいは移動中にコンピュータを利用することです。携帯電話のデータ通信やWi-Fiなどの無線LANのアクセスポイントが拡充し、高速化されたことにより、出先でもインターネットに接続してオフィスと同様の環境で作業が行えるようになってきました。

4.クラウドコンピューティング(Cloud Computing)

 これまでユーザが個々のコンピュータで所持・管理していたハードウェアやソフトウェアの代わりに、インターネット上に存在するサーバなどの資源を使い、サービスとして利用するという考え方のことです。
 クラウド(雲)という表現は、サーバなどの位置や構造などが漠然としており、ユーザはその存在を意識することなく利用できる状態を表しています。
 アプリケーションソフトの活用やデータの蓄積もクラウドコンピューティングによって行うことが可能になりますので、ユーザ側のコンピュータはネットワーク端末としての機能のみで十分となります。

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