前ページで述べた学習のねらいを踏まえた上で、課題図書(1)・(2)を読み進め、以下の1)・2)を行ってください。
【第8回】で説明したとおり、前回および今回の課題図書である『実践アクションラーニング:問題解決と組織学習がリーダーを育てる』という文献は、「アクション・ラーニング研究者」として知られるM.J.マーコードが実務家向けに書いたものです。つまり、アクション・ラーニングを独自の体系をもつ方法論として構築することを目指す研究者が、それを実務家に普及することを目的として書いた文献です。従って、アクション・ラーニングが抱える問題点や解決すべき課題についてはほとんど触れられていません。また、本書では、成功事例のみが紹介されており、失敗事例は出てきません。
【第8回】では、マーコード(2001)を丹念に読み、その特徴を整理していきましたが、【第9回】では、同じ文献を批判的な視点から再吟味することにチャレンジしていきます。
学習の内容と進め方
1) “マーコード流”アクション・ラーニングの問題点を探る(学習内容 A に対応)
批判的な視点から、再度、課題図書を精読してください。そして、“マーコード流”のアクション・ラーニングという方法論について、人材育成の方法論としての問題点を検討してください。
2) “現実世界における問題解決を通じた学習”の有効性に関する3つの疑問点(学習内容 B に対応)
以上を踏まえ、“現実世界における問題解決を通じた学習”の有効性への疑問を3つ以上提示してください。これが【タスク9】になります。
なお、【タスク9】の進め方についての詳細は、次の章を参照してください。
最終更新日時: 2022年 03月 25日(金曜日) 16:03