第4章 ネットワーク社会の問題とトラブル で取り上げた新聞記事 新聞記事掲載日
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7. ねずみ講:「ネット収益配分」1900人から7億円 容疑で元会長ら逮捕--K府警 2010年1月14日
8. 大麻取締法違反:W大生も 自宅で栽培の疑い、既に有罪判決 2008年11月15日
9. 相場操縦:W大サークルOBら、疑いで調査--証券監視委 2009年7月17日
10. 裸体画像:小学教諭、男子中学生に送信強要 容疑で逮捕 2009年 6月23日
11. ネット犯罪:児童被害、深刻「非出会い系」 出会い系上回る--08年警察庁 2009年2月19日
12. 児童買春:農政局係長、容疑で逮捕 2009年6月19日
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ねずみ講:「ネット収益配分」1900人から7億円 容疑で元会長ら逮捕--K府警
毎日新聞 2010年1月14日
 主に関西の大学生らをターゲットにねずみ講を運営したとして、K府警生活経済課とK署は14日、O市C区のIT関連会社「L」(08年4月に解散)元会長のS容疑者(37)=O市T区=ら4人を無限連鎖講防止法違反容疑で逮捕した。約3年間で約1900人から総額約7億円以上を集めたとみられる組織の全容解明を進める。

 他に逮捕されたのは、元社長のK(47)=N県I町▽元役員のM(33)=O市N区▽S容疑者の兄で関連会社役員のS(44)=S市K区――の3容疑者。

 容疑は05年5月~07年4月、Lが運営するITビジネスに代理店として参加し、新たな契約者を獲得すると2万~40万円の報酬が得られるとして、20代前半の大学生やフリーターら25人から契約料名目で30万~40万円(計936万円)を集めたとされる。

 関係者の話では、同社はサイトが立ち上がれば広告収益の30%が均等に配分され、新規契約の獲得でも報酬を配当すると宣伝。報酬は最高で357万円まで増える仕組みで、契約者向けセミナーでは「仕事の詳しい内容は言うな。もうかると言え」などと勧誘方法を指導していたという。

 捜査関係者によると、同社は契約料にインターネット端末機と顧客管理ソフトの代金も含まれると説明。商品を介することでねずみ講に当たらない正当な取引を仮装していたとみられる。しかし、事業の現実性は乏しく、端末機の定価が約3万円と極めて安価なことなどから、府警はねずみ講に当たると判断した。

 同社を巡っては、京都、大阪、兵庫の3府県が08年3月、特定商取引法違反(不実告知など)で6カ月間の業務停止を命令。同4月には無限連鎖講防止法違反容疑でK府警に刑事告発されていた。