第4章 ネットワーク社会の問題とトラブル で取り上げた新聞記事 新聞記事掲載日
1. サイバー攻撃:6万人対策訓練 霞が関職員、感染1割 2012年1月22日
2. 衆院ウイルス感染:複数議員ID流出か 新種「トロイの木馬」 2011年10月29日
3. 東日本大震災:ネットに多数のデマ 掲示板やメールで「略奪多発」など 2011年4月2日
4. 大量電子メール送付:容疑でYの男ら逮捕--K県警Y署 2010年1月20日
5. 電子マネー詐欺:ネットで情報を不正入手、容疑の5人逮捕 2011年6月30日
6. ペニーオークション:初摘発 詐欺容疑で4人逮捕 2012年12月8日
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サイバー攻撃:6万人対策訓練 霞が関職員、感染1割
毎日新聞 2012年1月22日
 政府が公的機関へのサイバー攻撃対策として、各府省庁の職員約6万人を対象に初めて行った「標的型不審メール攻撃」訓練で、添付ファイルを開封して模擬ウイルスに「感染」した職員が10・1%(約6000人)に上ったことが分かった。日時を伏せて実施を事前に公表していたが、職員の2割超が開封した省庁もあり、霞が関の情報管理に疑問符が付いた形だ。

 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)によると、訓練は昨年10~12月、計12機関で無作為に選んだ職員に原則2回、メールを送付した。添付ファイルを開いた職員は情報管理の教育用サイトに誘導された。

 1回目は全体の約1割が開封し、機関別では1・1~23・8%と差があった。NISC担当者は「外部と頻繁に連絡を取る業務もあり、単純な比較はできない」と話す。2回目は全体の3・1%と大幅に改善したが、2回連続で開封したり、差出人を確認しようと返信して職場用のアドレスを漏らした職員もいた。NISCは来年度も訓練を継続する方針だ。