衆院ウイルス感染:複数議員ID流出か 新種「トロイの木馬」 |
毎日新聞 2011年10月29日 |
衆議院のネットサーバーと議員の公務用パソコンがウイルスに感染した問題で、衆院は28日、パソコンにメールで送りつけられたのは新種のウイルスで、議員らがネットに接続するためのIDやパスワードが複数流出した可能性があることを明らかにした。
パソコンやサーバーからの情報流出の有無は調査中という。衆院は、特定の企業や個人を狙ってウイルス付きメールを送りつける「標的型メール」による攻撃を受けたとみている。
衆院によると、メールは7月25日、議員3人のパソコンに添付ファイル付きで送られ、うち1人がファイルを開いて感染した。ウイルスは、パソコンやサーバー内の情報を盗んで外部サイトに接続して送る「トロイの木馬」と呼ばれるタイプの新種。その後、衆院の運用管理端末2台とサーバー2台に次々に感染した。三つの外部サイトと通信していた痕跡があるという。
ネットワーク管理を委託されていたNTT東日本が8月29日、サーバーへの不正アクセスの形跡に気づき、調査していた。衆院によると、感染の疑いがあるパソコンやサーバーは計33台に上り、全てウイルス駆除措置をした。
衆院は、IDやパスワードの流出数や流出先などについて「調査中」としている。
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